海外在住者の年金受給の方法と年金見込み額を知る方法

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海外生活を送っている日本人が日本の年金を受け取ることはできるの?
そんな質問をいただきましたので、この記事で現時点で私がわかることを書いておきたいと思います。

こたえ:海外に暮らしていても、条件を満たせば年金を受給できます。

それでは、これからどんな事に注意をするべきなのか?
どんな事を知っておきべきなのか?を含め、出来るだけ詳細に解説していきますので、是非最後までお付き合いくださいね。

海外在住者が知っておくべきこと

居住国と日本の年金加入期間を通算する事ができる。

これは、社会保障協定締結国にあなたがお住まいの場合、両国で加入していたそれぞれの年金の加入期間を合計する事が可能となります。

社会保障協定締結国:
ドイツ イギリス 韓国 アメリカ ベルギー フランス カナダ  オーストラリア オランダ チェコ スペイン
アイルランド ブラジル スイス ハンガリー インド
ルクセンブルグ フィリピン スロバキア 中国
・イギリス、韓国、中国、イタリアについては二重加入の防止措置のみ適用(加入期間の通算なし)・未発行の国:イタリア、スウェーデン、フィンランド引用元:日本年金機構

合算対象期間(がっさんたいしょうきかん)【カラ期間】

①日本に暮らしていた時の会社勤務の期間(年金保険料納付済み期間)
②海外在住した20歳以上60歳未満の期間

①+②で10年以上ある人は、老齢年金保険を受け取る事が可能です。

①+②で10年以上の後に、外国国籍を取得した場合でも、申請すると年金をもらえる可能性があります。

必要条件

  • 日本国籍を維持していること
  • 社会保障協定締結国以外の国に居住でも対象となる
  • 居住国の年金に加入の必要はない(主婦の方も対象となります)

合算対象期間(カラ期間)を申請するために必要な書類

海外在住期間を申告するための書類

  • 戸籍の附票(の写し)
  • 転居届を提出していない場合は、別途法務省発行の出入国記録(マスターファイル)またはパスポートが必要です。

注)パスポートは海外転出時から60歳までの期間の全てのパスポートが必要となります。

遺族年金は要件が異なります

老齢年金を受け取るための要件は、2017年8月から保険料の支払い期間が25年から10年に短縮されましたが、遺族年金は、「25年以上」の要件を満たしている必要があります。

老齢年金を請求する時に、「25年以上」の要件を満たしている方は、その旨を証明して老齢年期を受け取るようにしてください。

何歳から受給?

通常65歳から受け取れるものを、早め(60歳から64歳)に受け取ることを「繰り上げ受給」と呼び、
遅め(66歳から70歳)に受け取ることを「繰り下げ受給」と呼んでいます。

繰り上げ受給:0.5%@月額の減額
繰り下げ受給:0.7%@月額の増額

2022年4月1日から繰り上げ受給が0.5%から0.4%に変更予定
また繰り下げ年齢も75歳まで繰り下げになる予定です。

一概に繰り上げ受給が良い・繰り下げ受給が良いという事は言えませんおね。それぞれのご家庭の事情やご自身の健康状態などを加味し、ご検討ください。

海外在住でも日本の年金はもらえる?

はい、もらえまえます。
ただし、年金は自動で支払われるものではありませんので、ご自身でお手続きを取る必要があります。

さまざまな事情で申請を行うことが出来ない場合は、委任状を書き、社会保険労務士などに申請手続きをお願いする事も可能です。

年金受取は、日本?それとも海外?

海外で年金を受け取りたい時は、年金事務所に「年金の支払いに関する事項」の届け出をする必要があります。

年金の支払いに関する事項:(基礎年金番号・年金コード・氏名・性別・生年月日・住所・海外銀行の名前・支店名・所在地・口座番号)

加えて、海外銀行の口座番号が確認できる書類を添付

通貨に関しては、お住まいの国により異なります。
アメリカドル(USD):中国・韓国・タイ・マレーシア・アメリカ
ユーロ:ユーロ圏内の国 など

海外送金手数料は、国が負担してくれますが、為替レートの影響を受けますので受取額に変動が生じます。

年金に税金は課されるの?

老齢年金は、所得税が課税されます。

ですが、海外で年金を受給する場合は、日本から見て「非居住者」扱いとなりますので、年金事務所を経由して「租税条約に関する届出書」を税務署に提出することが必要となります。

この手続きをとることで日本で税金を支払わず、お住まいの国で税金を支払うことになります。

年金請求時に必要な提出書類

  1. 年金請求書(年金事務所・年金相談センター窓口)でもらえます。
  2. 戸籍謄本・戸籍抄本など本人の生年月日が確認できるもの1通
    (在留証明書だけで良いのか問い合わせ中)
  3. 日本で受け取る場合:受け取り先銀行の本人名義の情報(銀行名・支店番号・口座番号)の記載された通帳又はキャッシュカード(コピー可)など
  4. 海外で受け取る場合:受け取る銀行口座の分かる小切手(Void Check:無効チェック)またはStatement
  5. 在留証明書(現地の領事館・大使館にて発行)
  6. 租税条約に関する届出書
  7. 戸籍の附票(写し)・出入国記録(マスターファイル)・パスポート(コピー可)のいずれか1通⊛パスポートは海外転出時から60歳までの全てが必要⊛パスポートの有効期限が次のパスポートまでの発行日までに空白期間がある場合は、提出書類として認可されませんので、注意が必要です。⊛出入国記録は出入国管理庁の窓口で取得可能です。(郵送も可能ですが、かなり複雑で面倒な手続きとなります)

    上記の老齢年金請求に必要な書類となります。
    その他の年金(障害年金・遺族年金・加給年金など)の請求には異なる書類の提出が必要となりますのでご注意ください。

    提出書類も日本で年金受給か海外で年金受給をするのか?によっても異なってきますので、日本年金機構(Japan Penseion Service)で詳細をご覧いただけたらと思います。

年金見込み額を知る方法

海外に暮らしながら、自分の年金の見込み額を知る方法がちゃんとあるんです。
それは、ねんきんネット(日本年金機構)から様々な情報を得る事が可能です。

私は、海外在住なのでマイナンバーは持っていません。
そしてアクセスキー(ねんきんネットに登録するための番号)も持っていませんでしたので、後日自宅へ郵送してもらえるように手続きをとりました。

ねんきんネット手続き

ねんきんネットにアクセスします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
いずれかのオレンジ色のボタン「新規登録」をクリックします。

年金ネット1

海外在住の方は、マイナンバーカードをお持ちではありませんので、下記のいずれかになると思います。
多くの方が、アクセスキーはお持ちではないと思いますので、こちらの方法を解説していきます。

「アクセスキーなし」をクリックします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

画面は、利用規約を確認するになりますので、「利用規約を確認する」をお読みになり、
「利用規約に同意する」をクリックします。

ここからユーザーIDを申し込むための書類に記入していきます。

先ず、基礎年金番号を記入します。
基礎年金番号がわからない場合は、基礎年金番号がわからない方へをクリックしてその指示に従ってください。

住所記載の注意事項

海外住所(現住所)とお名前をローマ字入力します。

ユーザーIDの記載されたはがきが届きますので、住所を間違えないように記載してください。

海外へ移住する直前にお住まいだった日本の住所を日本語で入力します。

あなたが海外移住後に日本のご家族がお引越しをされたとしても、
あなたご自身の日本での最終住所地を記載します
ご家族の新住所は書かないでください。

パスワードと秘密の答えは後で必要になりますので、必ずメモを取っておきましょう。

電話番号は、海外でお使いの電話番号を記載してください。

全て記入後、一度内容をご確認の上次に進むをクリックします。
すると以下のようなユーザーIDの発行を申し込む(完了)となりますので、このページを印刷しておきましょう。

私の場合は、申請後2週間程度でユーザーID記載されたはがきが到着し、無事に年金見込み額を調べる事ができました。

まとめ

年金見込み額を見ると・・・うそっ少ない・・・・冷や汗ものでした。
まだまだ年金受給の年齢ではありませんが、それでも事前にある程度の金額を知る事ができたことは、良かったと思っています。

到底年金に頼って暮らせる額ではありませんので、今行っているネットビジネスにもより力がはいります。
もしもネットビジネスをしておらず年金だけが収入となる暮らしはとても想像することすらできません。

無いよりはまし!ですね。
この年金は日本へ帰った時のおこづかいにでもするつもりです。

年金について何かご不明な点がありましたら、どうぞご遠慮なさらないでくださいね。
正直、私もわからないことだらけですが、調べて折り返しお返事する事は出来ますので、大丈夫ですよ。

年金だけに頼らず、副収入を得たい人もぜひご連絡ください!

日本年金機構(Japan Pension Service)はかなり膨大な量の資料が掲載されていますので、この中で海外在住の人が必要となるであろうページのみを抜粋して掲載しています。

参考にしていただければ幸いです。

日本年金機構: 年金請求に必要な書類などを調べることができます。
年金申請時に書類が不足しているために二度手間にならないためにも、ご自身の状況に合わせて必要な書類をしっかりと確認してください。

ねんきんネット:登録すると見込み年金額などを知る事ができます。
65歳で年金を受給した場合・70歳の場合などの受給額のシュミレーションをネットで出来るのでとても便利です。

年金相談センター(全国マップ):近くの年金事務所などを検索できます。
一時帰国の時に、年金相談センターに立ち寄ってみると知らなかった情報なども聞けるのでおススメですよ。